まず本当に花粉症やアレルギー性鼻炎なのかを診断することが大切です。
特に重症の方は治療を組み合わせないと改善できない場合もあり、アレルゲン(アレルギー反応を起こす物質)を血液検査などで特定させることも重要です。
当院での検査・治療は全て健康保険適応のものであり、本邦での「鼻アレルギー診療ガイドライン」に沿っておこなっております。
対症療法として、重症度にしたがい抗アレルギー薬やステロイド点鼻薬を組み合わせて症状を抑えます。
一部の薬剤は市販薬としても販売されていますが、服薬方法の工夫や薬剤の組み合わせ方法は当院にお任せください。
投薬による対症療法とは異なり、病因アレルゲンを少しずつ体内に投与することによりアレル
ギーの自然経過を改善させる根本的な治療法として位置づけられています。
治療期間は、3~5年を基本としています。
体質等によっては治療に向いておられない例もあり、また生活スタイルによって2つの治療法を
どちらか選択していただくので、まずは受診のうえ御相談ください。
当院では、スギ・ダニ・ブタクサの3種類を取り扱っています。
スギ・ダニの2種類です。
スギ花粉症とダニアレルギーに対しては注射ではない舌下法もあります。
花粉症やアレルギー性鼻炎による鼻症状が重度の方は、手術による治療も選択肢の1つです。手術治療の利点は、短時間でかつ症状改善が大きく変化することです。
手術については、後の「日帰り手術」も御参照ください。
近年の医療技術の進歩により、以前よりも低侵襲で効果の高い手術が世界的に増えつつあります。
耳鼻咽喉科領域でも、特に内視鏡や顕微鏡の進化によって日帰り手術の可能な症例が増えてきています。米国では日帰り手術(office surgery)が手術の過半数を超えているといわれており、日本でも日帰り手術を病院ではなくクリニックレベルでおこなう施設が増えてきています。
以下は診察させていただく症状の一例です。
耳が痛い、耳の閉塞感、聞こえにくい、耳鳴りがする、めまい
鼻が痛い、鼻水・くしゃみが止まらない、鼻づまり
のどが痛い、飲み込みにくい、声がかすれる、いびきがひどい
耳・鼻・のどに異物が入った 頸部のリンパ節等が腫れている
難聴の程度と生活スタイルによって適応を決めます。難聴の原因によっては治療で改善する場合もありますので、補聴器か?と考えられる時は一度受診をお勧めします。
補聴器にもいろいろな種類があります。相性も考慮して購入前に一定期間試聴していただきます。購入されるまでは機器に対する費用は発生しません。
難聴の程度で「身体障害者」に該当する方は、お住まいの自治体より身体障害者適応を受けると補聴器購入の際に補助金を受け取ることも可能です。手続きの詳細は各自治体にお問い合わせください。その際に必要な診断書は当院より発行できます。購入後は確定申告における控除も受けられます。